« ひさしぶりのワールドワーク | トップページ | どうして二人で暮らすのか? »

母に起こったこと

昨年、母の体に大きな変化が起きた。

体を自分の意思で動かすことが困難になった。

母は、懸命にリハビリに取り組んだ。

70代の人が、これだけの変化を起こせるものなのかと感動した。

変わりたいと思う気持ちがあれば、何歳でも変われるのだと、

わたしのほうが勇気づけられた。

排尿さえ、自分の意思でままならず、ましてや半身は全く動かない。

もう自分の足で立つことは出来ないのかと、望みを失ったのは、わたしの思い込み。

母は、とにかくリハビリに取り組んだ。

途中、思うように回復しないことに、途方に暮れた様子を見せたこともあったが

彼女は、あきらめなかった。

母さん、あなたは本当にすごい人です。

そして、母は変わった。

あんなに他者優先だったのが、自分のことで精いっぱいになり

あんなに頻繁にかかってきていた電話が、

こちらが気になるくらいかかってこなくなった。

今は父の介護あっての家での暮らしがある。

それも、いつまで続けられるかは分からない。

いざというときは、施設へ入所すればいいじゃないか?なんてのは甘い話で

100人待ちの中に、予約を入れている。

もし、まだ家での暮らしが続けられるうちに、入所の順番が回ってきても、

断ってしまえば、またいつになるか分からないから、否応なく入所せざるをえない。

結局、自分たちの意思決定はできないことになっている。

たとえ自宅の近くの施設に入所できて、ときどき帰宅するとしても

その家のメンテナンスをする人が必要。

そうなると、遠方の地で暮らすわたしが、ここで築いた関係を置いてUターンするか

自分の体のことで精いっぱいの姉が、無理をしてするかということになる。

結局、どんなに高額の税金を払っていても、個人の負担を課せられる。

日本の介護の実態、おかしくない?

老いること、死ぬことを、それぞれの人が、もっと真剣に考えてもいいんじゃない?

誰にも平等にやってくる老いや死、無関係では済まされない障がい。

年金をいくらもらうかよりも大切な問題だと思うのだけれど。

|

« ひさしぶりのワールドワーク | トップページ | どうして二人で暮らすのか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1150505/35802757

この記事へのトラックバック一覧です: 母に起こったこと:

« ひさしぶりのワールドワーク | トップページ | どうして二人で暮らすのか? »